いい感じのホームページを作りたい人のためのWordPress入門

最近,友人のホームページを作るお手伝いをしました.そこでWordpressをおすすめしたものの,技術的な話を説明するのに苦労しました.

そこで,本ページではWordpressとは何かをわかりやすく説明してみます.

たとえ話

あなたはカレーを作って販売しようとしています.このとき,

サーバー はあなたのカレー屋を経営する土地です.

ドメイン はあなたのカレー屋の店名です.

WordPress.org は調合済みの美味しいカレールーです.本場ネパールのシェフが素晴らしいスパイスをいい感じに調合してくれたものです.

WordPress.com は上記のルーを使ったカレーを販売しているお店です.同じネパール人シェフが経営しているお店で,実はルーを無料で提供してくれます.

あなたは様々な方法でカレー屋を開店することができます.

一番ナイーブな方法は,自分の土地で一からカレーを作ることです.これは,サーバーだけを借りることに相当します.この場合,あなたはスパイスの配合を一から考えなければなりません.美味しいカレーを作るのはなかなか大変です.

あるいは,ネパール人シェフのお店で働いても良いかもしれません.これは,Wordpress.com上に自分のウェブサイトを作成することに相当します.この場合,最も簡単に美味しいカレーが作れますが,自分のお店を作りたいとなった時には,暖簾分けの際に多少の金銭を要求されるでしょう.

私がおすすめするのは,ネパール人シェフからスパイスをもらって,自分の土地でお店を経営することです.こうすれば,簡単に美味しいカレーを作れる上に,自分のお店として不自由なく店名を掲げることができます.ここでたとえ話の世界から帰りますと,あなたはWordpress.orgをサーバー上に設置することになるわけです.

土地を確保しよう

まず必要なのは土地です.土地がなければカレーを作って振る舞うことはできません.

実はあなたは土地を既に持っています.あなたがインターネットにアクセスしているそのパソコンです.

技術的には,そのパソコン上にウェブページを公開して,インターネット経由でアクセスしてもらうことは可能です.しかしこの場合,PCの電源を落とすと他の人はそのページにアクセスできなくなってしまいます.常時パソコンの電源をつけ続けるというのはなかなか大変なことです.

そこで,カレー屋を経営するためだけの土地を他の人からレンタルするという発想が生まれます.VPSを使うと,月額いくらで小さな土地をレンタルすることができます.

クラウドはすごい土地で,お客さんの入りに応じて土地の大きさが変化します.お客さんが多いほど勝手に土地が大きくなるので,お客さんを外の行列で待たせる心配がありません.ただし,土地が大きな時間が長いほど,レンタル料が追加されていきます.

ルーを作ろう

カレーのルーを作るのは大変です.きれいで読みやすいウェブページを作るのも大変です.一から作ると大抵の場合阿部寛のホームページみたいになります.(阿部寛のホームページは読みやすいし速いですが)

そこで,カレーのルーは外注しちゃうという選択肢が生まれます.Wordpress.orgをサーバーに設置すると,きれいなウェブページを簡単に作成することができます.

店に名前をつけよう

せっかく美味しいカレーを作れたとしても,「東京都千代田区外神田1丁目11−7で美味しいカレーを提供しています」と宣伝してもなかなかお客さんは来ないでしょう.「ゴーゴーカレー 秋葉原中央通店」みたいな名前をつければ,お客さんが簡単に来れるようになります.

実は世の中には,全世界のカレー屋の名前と住所を管理している秘密結社が存在します.インターネットの世界ではDNSと呼ばれています.

DNSの登録は有料ですが,好きな名前をあなたのカレー屋に与えることができます.例えばカレー屋を移転する場合には,DNSへの登録情報を変更することで,土地が変わったとしても変わらない美味しさのカレーをお客さんに提供することができます.

カレー屋開店

こうしてあなたはレンタルした土地の上でルーを外注し,魅力的な店名の下で美味しいカレーを提供できるようになりました.実はカレールーにスパイスを加えたり,カレーのデリバリーを外注したりといったこともできるのですが,それはまた今度の機会に.

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